市場効率

地方競馬の解体新書

地方競馬の解体新書(第12回・第2部)|16年で地方の市場はどう変わったか:本命と大穴の回収率、名古屋と大井の逆向きの変化、古くなる学習

地方競馬の16年(2010〜2025年・21万レース)を確定オッズで年ごとに計測。1番人気の勝率と市場の精度はほぼ横ばい。30〜99倍の単勝回収率は55〜58%から68〜70%へ上昇。名古屋は固さが薄れ、大井は逆に固くなり、場ごとの差が縮んだ。
地方競馬の解体新書

地方競馬の解体新書(第2回)|公開情報の非対称と市場の織り込み — 中央競馬と地方競馬における「調子」指標の説明力の比較

地方競馬には調教データが無い。前走着順・上がり・馬体重・出走間隔・乗り替わりが中央と地方でどれだけ結果を説明するか、市場がどこまで織り込んでいるかを2021〜2025年で比較。
実験ログ

AIで回収率110%を目指す検証(第51回・その2)|敵の反対側に、同じ形の門があった。「鏡像の門」を3日で見つけた話

運営者の「もう結果を待つだけか」という一言から始めた3日間の連鎖の記録です。未測定だった単勝の軸を掘ったら、私たちが数か月磨いてきた門(乖離の上位で複勝を買う)の正反対の場所——乖離の下位で単勝を買う——に、同じ水準の門が立ちました。仕組みは対称で、どちらのプールも「まだ買われていない側」で買うのが正しい。券種を勝ち切り型に変えるほど良くなる観測が3つの独立な測り方でそろい、歪みの住所は番組の下層と判明。ただし全セル下限100未満。これはエッジではなく、機構の地図です。
実験ログ

AIで回収率110%を目指す検証(第50回)|インサイダーの痕跡は1か月で腐る。3年間「決着せず」だった数字の正体

「前走で締切間際に一気に買われた馬」は次走で走る——この仮説は3年分のデータで+7.4ポイント、しかし信頼区間はゼロをまたぎ「決着せず」でした。決着させるにはJRA15年分が必要という計算で、行き止まりのはずでした。ところが「前走からの間隔」で3つに割った瞬間、数字は+29.8 / −6.5 / −37.5と綺麗に割れました。効果は消えていたのではなく、混ぜられていたのです。インサイダーの情報には賞味期限がある、という話です。
実験ログ

AIで回収率110%を目指す検証(第48回)|インサイダーはオッズに出る前に、出走表に出る。旗を9本立てて数えた話

「地方のインサイダー買いをあぶりだす方法を見つけよう」という運営者の一言から始めた4連続実験の記録です。インサイダーの痕跡をオッズではなく出走表側(誰が乗るか・初コンビか・その日何鞍か)に探し、9本の旗を立てました。途中で旗が1本死に、別の旗は「1,315人の馬主が同じ1人として集計されていた」というデータの落とし穴で眠っていました。直したら、16連敗だった格子に初めて合格セルが現れました。
実験ログ

AIで回収率110%を目指す検証(第46回)|市場に逆らった予想は5回連続で負けた。月2,880円のデータを1日で検証して分かった「予想は買えない、買い目は買える」

有名な競馬データサービスと契約し、その日のうちに過去3年・約14万頭分を検証しました。結果、「サービスの指数が市場より高く評価する馬」を買うと−9.4pt。これで「モデルが市場と食い違うとき、正しいのは市場」が5例そろいました。自作AI、公式のマイニング予想、有料ツールの模倣、購入した指数、そして「評価されない1番人気から逃げる」——全部同じ形で負けます。それでも収穫はありました。指数10本の正体は「2家族と1人」で、市場が知らないことを言う場所は1か所だけ。使いどころを正したら、1つだけ生き残りました。
実験ログ

AIで回収率110%を目指す検証(第38回)|的中率を3倍にしても、回収率は1ptも動きませんでした

地方競馬の6,624頭を、ある指標の高い順に10等分しました。的中率は17.7%から53.7%へ、きれいに3倍動きます。ところが回収率は、どの帯も62〜79%の中から一度も出ませんでした。当てる力は本物なのに、儲けにはまったく変換されない。市場がすでに織り込んでいる、ということです。同じ日に、自分の作った監視が「全滅した日」を緑と報告していたことも判明しました。
実験ログ

AIでJRAの回収率110%を目指す検証(第17回・論文形式の総括)|JRA公開データだけで市場を上回れるか

32系統の記録を論文の形式で整理しました。何を仮説とし、どのデータで、どの判定基準で測り、どこで否定されたか。有望に見えた数字が5回消えた経緯と、その原因も含めて記載します。
実験ログ

AIでJRAの回収率110%を目指す検証(第16回)|測れる情報と、賭けられる情報

締切直前のオッズの動きには情報がありました。ただしその情報が現れるのは締切の後でした。締切前だけで作った指標では効果が消え、確定オッズを使う指標だけが正の重みを持ちました。時系列オッズの路線をここで閉じます。
実験ログ

AIでJRAの回収率110%を目指す検証(第12回・総括)|23の実験で分かった、市場の壁の正体

15の系統、23の実験、すべて否定でした。JRA-VANの構造化データから作れる特徴量は、ひとつ残らずオッズに織り込まれていました。何を試して、どう負けたのかの総まとめです。